故人を夢にみる

夜中に目が覚めた。

夜中に目が覚めるというのは、あまり気分が良くない。

良からぬ想像に頭をかき乱され、精神的に疲れきった状態でそのまま朝を迎えたり、
幸運にして再度眠りに落ちたとしても、朝起きた時、ひどい倦怠感できついことが多いからだ。

ただ今回ばかりは夜中に目が覚めたことを感謝した。
夢の中で僕が唯一恩師と仰ぐ高校時代の陸上部の顧問の先生と再会を果たしていたからだ。
そのまま眠り続けていたら、夢の中での再会など忘却の彼方に消え去ってしまっていたことだろう。


夢の中でこんなことを話した。
お前、前会った時も昔に比べて太ったけど、またさらに太ったなと、
先生は仰った。

前会った時というのはおそらく通夜の時だろう。あの時の体重はたしか75kgくらいで、昨日現在で79kgだから、確かにさらに太った。

僕は苦し紛れに反論する。
通夜の後、一時、92kgになったこともあるんで、これでも頑張ってやせた方なんですよ、と。

先生は苦笑された。


久しぶりに再会したついでに、
何故か練習をみてもらうことになった。

僕はウォッチを準備するのに手間取り、ようやく準備を整えて、先生の下へ赴こうとしたところで、目が覚めた。

おたおたして準備に手間取る様子に業を煮やしたのか、
これ以上死人に付き合わせることもないと考えたのか、
途中で夢の中での再会を終わらせた先生の真意は分からない。


数十年もしたら、
僕も先生と同じ世界に行くだろう。
その時、先生の前で胸を張っていられるような人生を送っていきたい。
いや、せめてまた太ったなとは言われないようにしたい。

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